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斎藤の<国語の頭脳>教室


ご家庭にて、ご父兄とご子息について。


<ご父兄とご子息 家庭学習について。>





 ご子息が中学受験を迎えられる頃、第二次反抗期が始まりどこのご家庭も大変であると思います。

 しかし、第二次反抗期は、発達心理学でいいますと、人間として<自我を確立し、そして自立し社会へと参加していく重要な時期>です。

 ここで、第二次反抗期を単なる親に対する反抗だと取ってしまい、頭ごなしにご子息を否定したり、厳しいしつけなどをすると人格形成として逆効果です。

 もちろん、親御様の御苦労は身にしみて分かります。

 家庭教師をして各家庭を周っていますとよく次のようなご依頼を受けます。
  
 教育者とし家庭教師の在り方としてそれで良いのかと疑問を感じています。
「先生、家の息子が反抗期でわたしたちではどうにもならないのです、来てください。」
「先生、家の娘の様子が変なんです。口を聞いてくれません、話相手でいいから来てください」
と、言う依頼です。
  
 わたしは、心理士の資格を持っていません。文献にて精神分析学、発達心理学、オペラント心理学などを学んだ程度で、臨床は知りません。しかし、ご家庭がわたしに救いを求めているのならば、と思い、一人の人間として行きます。

  だいたい話してみると、今のお子さんたちは、コンピュターゲームが流行っていたり、メールでのやり取りや、学校の後すぐに塾へ行き、帰宅後夕食を食べて就寝するというパターンが多いため、直に人と話す機会がないのです。

 端的に言えば、新友がいないのです。

 これは、膨大な情報量が入ってくる現代社会と塾へ行かなくては進学できないということが弊害になっていると思われます。

 できるだけ、ご子息を自分の部屋に居させるのではなく、家族でほんの些細なことでいいですからコミュニュケーションを持つ場を作ってほしいと思っています。

 そして、学業に関しては、分かっていても分からないフリをし、「そんなこと知っているの、お母さん勉強になったわ、また教えてね。」などと言うことでご子息に非常に自信をつけさせることになり、学力の向上につながります。

  わたしなども、あるご家庭のご子息から「おまえの時給は幾ら幾らだ、いいな。」などと言われた事があります。

 そこのご父兄様が甘やかしすぎ内弁慶になった結果です。
 
 しかし、わたしは憤慨したりせず、「はい、分かりました先生、そろそろお勉強の時間ですよ」とうまく受け流します。

 ですから、60分指導であっても反抗期の強い生徒さんに対しては、その指導に入る導入部分に大分時間を使います。
 生徒さんが実質、集中して勉強して下さるのは40分位です。その40分が非常に大切な時間であるわけです。

 ご子息をたまには怒鳴り散らしたりすることは必要でしょう。しかし、その後、必ず良い点を見つけ褒めてあげてください。褒めるということは大切です。
 事実、子供ではありますが大人扱いされたい時期であり、思考力、体格は事実大人です。
  
 否定することや放任することは辞めて頂きたいと考えています。

 <執筆中> 次は家庭学習についてを予定。